こんにちは!
今回のテーマは「骨の健康と食品機能」。
「骨=カルシウム」というイメージが強いかもしれませんが、実は食品にはもっとたくさんの“骨を支えるパワー”があるんです!
骨粗鬆症(こつそしょうしょう)
= 骨がスカスカになって、折れやすくなる病気
▶ ポイント
- 高齢になると特にリスクが高くなる
- 女性は閉経後、ホルモン(エストロゲン)低下が原因に
- 男性も加齢とともに骨密度が低下する
👉 骨がもろくなる → 転倒で骨折 → 寝たきりになることも…
カルシウムを効率よくとるには?
「とる量」だけでなく「吸収される量」がカギ!
▶ カルシウムの吸収を助ける成分たち
成分名 | 働き | 主な食品・特徴 |
---|---|---|
CPP(カゼインホスホペプチド) | 腸での吸収を助ける | 牛乳などの乳タンパクから生成 |
難消化性糖類(FOS, ラクトスクロース) | 腸内でカルシウムを溶けやすく | ごぼう、バナナ、蜂蜜 など |
DFAⅢ(ジフラクトースアンハイドライドⅢ) | 小腸・大腸の吸収力UP | イヌリンから作られる糖類 |
ビタミンD | 腸での吸収UP、副甲状腺ホルモンの調整 | 鮭、きのこ類、日光で皮膚でも作られる! |
▶ カルシウムの吸収率
- 牛乳:約40%
- 小魚:約33%
- 野菜:約19%
→ だから「吸収を助ける成分」がとっても大事!
骨をつくる&壊すしくみ
骨はいつも生まれ変わっている!
▶ 骨の働き
- 骨吸収(壊す):破骨細胞の働き
- 骨形成(つくる):骨芽細胞の働き
この2つのバランスが崩れると、骨が弱くなる!
骨に関係するホルモン
ホルモン名 | 働き | 骨への影響 |
---|---|---|
副甲状腺ホルモン(PTH) | 血中カルシウムが低下すると分泌 | 骨からカルシウムを放出させる |
カルシトニン(CT) | 血中カルシウムが高いと分泌 | 骨へのカルシウム取り込みを促す |
活性型ビタミンD | 腸での吸収UP、骨代謝を調整 | 骨の健康をトータルにサポート |
食べものから骨を守る
▶ 骨にやさしい食品成分
成分名 | 働き | 含まれる食品例 |
---|---|---|
MBP(乳塩基性タンパク質) | 骨形成を促進・骨吸収を抑制 | 牛乳(微量) |
大豆イソフラボン(ダイゼイン) | 女性ホルモンのように働く | 大豆製品(味噌、豆腐など) |
エクオール(腸内で変換される) | 骨吸収を強力に抑える | 大豆+腸内環境がカギ! |
まとめ
- カルシウムはとるだけじゃなく、「吸収」されることが大切!
- ビタミンDやCPPなど、サポート成分も一緒にとろう
- 骨をつくる・壊すしくみとホルモンの関係を理解しよう
- 食事+適度な運動+日光=骨健康のゴールデントリオ🌞